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一般財団法人 とらまる人形劇研究所
〒712-8014 岡山県倉敷市連島中央1丁目11-7

2017年度新作!(7月より上演開始)program



 むかし、あの山の向こうにダイダラボッチというドでかい男がおっての。背は天にとどくほど高くて、山も沼もほんのひとまたぎじゃったと。じゃが、見かけによらず心の優しい大男だったそうな。山ばかりで田んぼや畑がなくて困っていた貧しい村人をみかねて、険しい山をけとばして広い土地を作ってくれたんじゃと。…村のじっさまが、あたいら子どもたちを集めてよーく昔話を聞かせてくれた。だから今でも、ダイダラボッチはあたいらのヒーローなんじゃ!
 ある日、村はずれの野っ原で遊んでいると、見たこともない大きな男がやってきた。あたいらはてっきりダイダラボッチだと思って、よろこび勇んで村の衆に知らせたけど、その大男は山賊の親分で、子分をいっぱい連れて、村をおそってきたのじゃった。お米はもちろん、粟も稗も豆も野菜も醤油も味噌も、こないだ嫁入りした姉やんのきれいなおべべも、全部もっていかれてしまった。山賊たちは、実りの秋の刈り入れがすんだ頃にまたくる、と言い残して、笑いながら去って行った。
 すぐに村のみんなが集まって相談した。くやしいけんど山賊をやっつけるいい考えは出んかった。大人たちは、このままじゃ冬に食べ物がなくてシビトがでるとか、村はなくなるメツボウだとかいって哀しい顔をするだけじゃった。そんとき、「ダイダラボッチに助けてもらおう!」と、あたいの弟が言った。「そうじゃ、それがええ!」あたいら子どもたちは盛り上がって、じっさまから聞いたことを話したけんど、大人たちはバカにして全然とりあってくれない。
どうすべえ、どうしたらいいんだ…、あたいたちの村はどうなっちまうんだ?








 昔あるところに、あわてもんの婿どんと、しっかりもんのお嫁さんが
仲良く暮らしておった。
ある日、婿どんはお嫁さんの実家に届け物をすることになった。
ちゃんと教えてもらったはずなのに、道をまちがえ、石につまづき、弁当を忘れ、
はらぺこでフラフラになってとなり村の実家にたどり着いた。
そこでごちそうになった団子がおいしくてびっくり。
「うひょー、こんなにうまいものは生まれて初めてじゃあ!」
婿どんは家に帰って嫁さんに作ってもらおうと、あいさつもそこそこに実家を飛び出した。
忘れないように…団子、だんご、ダンゴとつぶやきながら急ぎ足。
小川をとびこえ、ぶじ家に着いたのはいいけれど、…あれっ、なんだっけ?
あの、まるくて、あまくて、うまいもの…?




実物大チラシ(PDF形式)はこちら↓



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