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一般財団法人 とらまる人形劇研究所
〒712-8014 岡山県倉敷市連島中央1丁目11-7
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むかしむかし、小太郎(こたろう)は目の不自由なお母さんと、寄りそって暮らしていました。ある日のこと、ふかーい山の奥に、すごーい仙人がいるとのうわさを聞いて、小太郎はさっそくお母さんの目の病気を治す方法を教えてもらうために、仙人を訪ねて旅に出ることにしました。お母さんはまだ幼い小太郎のことがとても心配でしたが、小太郎の強い気持ちとやさしさに負けて、お弁当を作って送り出してくれました。
いさんで歩き出した小太郎が長者屋敷の前を通りかかったとき、長者の娘さんがえらーいお医者さまでも治せない重い病気だということを知りました。長者さんに仙人を訪ねて旅に出るとあいさつすると、ついでに娘さんの病気を治す方法も聞いてきてくれと頼まれます。小太郎は快く引き受けてさらにスタスタスタと旅を続けます。
さあ、いよいよ山道にかかろうとしたとき、赤ちゃんの泣き声が一軒の家から聞こえてきます。あまりにはげしい泣き声に、おそるおそる声をかけてみました。すると赤ん坊を抱いた女の人が出てきて言うには、急にお乳が出なくなってしまったので、赤ちゃんはお腹をすかせて泣いていとのことでした。仙人に会いに行くことを告げると、ここでもお乳の出る方法を聞いてきてくれと頼まれます。小太郎はこの願いも引き受けて、いよいよ山の中にドンドンズンズン入って行きました。
しばらく行くとゴーゴーと音を立てて流れ落ちる大きな滝に突き当たりました。見上げるとまわりは高いがけになっていて、どうやらここで行き止まりのようです。途方に暮れた小太郎がメソメソグズグズ泣いていると、ジャジャーン!突然、おそろしげな龍が姿を現します。でもその龍は、見かけによらず気のいい龍で、なぜかこの滝につかまってしまって、天に昇れなくて困っていたのです。小太郎が天に昇る方法を仙人に聞いてきてあげると言うと、龍は尻尾をつかって小太郎をがけの上にはこんでくれました。
小太郎はさらに旅を続けて、険しい岩山をヨイショコラショとよじのぼり、とうとう雲がたなびく山の天辺に住んでいる仙人にあうことができました。しかし仙人は小太郎をすげなく追い返そうとします。小太郎はめげずにひっしに訴えると、仙人は小太郎のしんけんな気持ちにほだされて、どんな願いも叶うという、ふしぎな袋を3つくれました。
でも、長者の娘さんの重い病と、お乳の出ない女の人、天に昇れない龍、そして小太郎のお母さんの目の病気、願いは全部で4つです。みんなとの約束は守りたいけど、どうしても1つ足りません。小太郎は悩みながらトボトボトボと帰り道を下ります。願いは4つ、袋は3つ…。はてさて、小太郎は一体どうしたらいいのでしょう?
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